ロン・カーター Ron Carter

不思議な知名度を持つジャズベーシスト

日本国内においてはCMの出演経験があったりバラエティ番組などへの出演や、日本国内著名人との共演などから非常に知名度の高いベーシストではあるが、ジャズ愛好家からは彼の演奏技術に対して辛辣な評価を受けることが多い。

柔らかいがツブ立ちの良いアタックと伸びやかなトーン、スライドの多用やまた音選びや音色も独特のもので少しフレーズ・サウンドを聞けばすぐにロン・カーターだとわかるほど。
特にサウンド面の個性に貢献しているのはLa Bella社(ラ・ベラ)のブラックナイロン弦とBARCUS BERRY社(バーカス・ベリー)のピックアップによるところが大きい。

La Bella社(ラ・ベラ)のブラックナイロン弦はふくよかさと深みを併せ持つサウンドが魅力で、手触りがよくスライドしやすいのでロン・カーターのプレイスタイルにマッチしている。
BARCUS BERRY社(バーカス・ベリー)のピックアップは図太く生々しい低音が特徴的で、このピックアップとブラックナイロン弦の組み合わせがロン・カーターのサウンドを強く印象付けている。

ロン・カーターは1960年代のマイルス・デイヴィス・クインテットをポール・チェンバースに代わり支えてきた人物であり、ロン・カーターと「マイルス・デイヴィス」「ハービー・ハンコック」「ウェイン・ショーター」「トニー・ウィリアムス」によるクインテットはマイルス曰く「偉大なバンド」と評するほど貢献度が高い。

個性的なサウンドと自由奔放なフレーズが持ち味のロン・カーターではあるが、その奔放さ故かサウンドに厳しい耳を持つリスナーからはピッチの甘さを指摘されることや、演奏技術に対してもアルコ弾きが苦手であることを指摘されることもしばしばあり、米JazzTimes誌では「最も過大評価された音楽家」として辛辣な批評を受けたこともある。

もともとクラシックを志しチェロ~コントラバスを演奏し、膨大な量のトレーニングを積んだとされているが、クラシック経験をもつわりにアルコが苦手であることが指摘される。

なかなかに酷評を受けることの多いベーシストではありますが、Jazzの一時代を築いた貢献度の高さから偉大なベーシストの一人であることは間違いない。

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