リチャード・ボナ Richard Bona

カメルーン出身のベーシストで、その類稀な才能から「ジャコ・パストリアスの再来」との呼び声も。

ただ、ジャコパストリアスと比較されることは多いものの、世界中にはジャコパストリアスのフレーズや手癖をマネする人は多いが、リチャード・ボナのマネをしようとする人は少ない。
これは小手先のテクニックを如何にマネ仕様ともリチャード・ボナの奏でる優しく、柔らかくそれでいてスケールの大きなフレージングはマネすることが困難であることを想像するのは容易だからでしょう。

リチャード・ボナの演奏の特徴は複雑なフレーズを弾きこなすことや早いフレーズを弾くことではなく、羽根のような優しいタッチで人が聞き取れないようなサウンドを織り交ぜ、彼にしか表現できないフレーズを構築できるところ。
実際スラップスタイル中心のベースソロであっても、高度なテクニックや複雑なフレージングでリスナーを圧倒するようなタイプではなく、美しいフレージングの構築に注力している。

もちろんシンプルな技術だけでそれらのような音楽性を表現しているワケではなく、十分にリスナーを圧倒できるような高度な演奏技術を持ちながら、その技術をひけらかすためにテクニックを使用するのではなく、素晴らしい音楽を表現するためにその高度な技術がちりばめられている。

リチャード・ボナ本人の言葉なのか、また彼を賞賛するファンの言葉なのかは分りませんけど、「大きな音を出すのは誰でもできるけど、小さい音を丁寧に奏でられる人がどんなに少ないことだろう」とは素晴らしい言葉だと思います。

彼自身がジャコ・パストリアスの影響を多大に受けていることから、Fenderのフレットレスベースを使用していたが、その後はFoderaのImperialやNewYorkBassWorkのシグネイチャーモデルを使用しており、その音楽性もジャコのスタイルにバラフォンのリズムを組み合わせたものが多い。
(バラフォン=アフリカに広く分布している民族楽器)

ステージ上でのソロパートではリチャード・ボナ自身の故郷であるカメルーン(ミンタ村出身)のドゥアラ語で歌いそれを高速フレーズでユニゾンでプレイするというアプローチも多く、彼自身が尊敬するミュージシャンとして祖父や母の名を上げることからもアフリカ・カメルーンの音楽に多大な影響を受けていることがわかる。

※リチャード・ボナの家族はカメルーン・ミンタ村の音楽一家(民族音楽)で、母は歌手であり祖父がパーカッショニスト。

音楽を自分自身で楽しみ、また人を楽しませるためのプレイに徹する非常にスケールの大きいベースプレーヤーといえる。

おすすめ記事

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Menu

HOME

TOP